鬼が牙(488m)
2018年8月26日(土)
自主山行
メンバー:CLぐっさん、SLもっちゃん、コッシー、ターコ、よっちゃん、ゆうこりん、ゆかりん(記)
天気:曇りのち晴れ
コースタイム:名古屋発5:30→石水渓駐車場7:00→スラブ取り付き8:00→3ピッチ終了懸垂下降開始11:00→取り付き地点12:00→休憩後解散
前日までの天気予報は雨模様。決行も危ぶまれたが当日朝は曇り。予定通り石水渓へ向かった。石水渓登山口近くに車を停めた。天気予報が雨のためか他に登山者らしき車は停まっていなかった。取りつき地点まで歩くが、ここ最近の大雨で崩れたのか荒れていて歩きにくい。
スラブ取り付き点にも他パーティの姿はない。最終的に取り付き地点に戻ってくるまで、全く他パーティとは合わなかった。貸し切り状態なので自分たちのペースで登ることができた。
ぐっさんの予定では私とターコでペア。交代でリードをどうぞ、ということだが、いやいや、労山の登山学校ではリードは教えていただいておりません。終了点についても支点構築できません。ということでパーティ再編成。1P目はぐっさんがまずリード。岩が脆く、小石がパラパラと落ちてくる。続いてターコが登った。ぐっさん達の右側のルートを取ってコッシーがリード。そのあとを私が登った。続いて、よっちゃんのリードでもっちゃん、ゆうこりんと続く。1P目の終了点は意外と広く7人なんとか立つスペースあり。
2ピッチ目はアブミを使っての人工登攀。まず、ぐっさんがたくさんのアブミを引きずりながらリード。アブミ同士が絡まって足を掛けにくそう。ふーん、アブミってこうやって使うのね。次によっちゃんとゆうこりんが続く。足をかけて梯子みたいに登ればいいのか。簡単そうに見えるけど…
ターコと私はアブミの経験なし。まずはターコがチャレンジ。プルージックの引き上げが要らぬ苦労だ。私はというとゆうこりんにタイブロックを借りてひと手間省かせていただきました。
向かって左側のほうが傾斜が緩いので古いリングに若干の不安を感じながらルートを取ったが、一見キビシそうな右側の垂直壁にルートを取ったほうがアブミと壁との間にスペースができて足入れがしやすい、と後から解ったのでした。
初めてのアブミをなんとかクリア。2ピッチ目終了点手前はアブミがなくなり手と足でクライミング。しかし、アブミで腕力を消耗したのでお助けロープに頼って登りきる。何をどう使っても登れればオッケーと言われましたから。
全員がアブミを使って2ピッチ目を終了するのに結構時間がかかってしまった。真夏の太陽は岩場に張り付いた私たちを容赦なく焦がし続ける。
ヤバい、完治していない肋骨骨折が痛み出してきた。痛み止めが切れたようだ。他にも転倒後の尾てい骨が痛む者、拇指の爪が剥がれかけてクライミングシューズが耐え切れない者など、弱気の虫が続出し、軟な私たちはここで引き返すこととした。
今回の主目的は来月の源次郎(女子だけなんです)のための訓練。懸垂下降をやらなくちゃ。50Mロープ1本ではアブミを使ったあのキビシイところでロープと人生が終わってしまうかもしれない。2本のロープを繋いで一気にスラブ取り付き点まで降りることにした。全員無事に懸垂下降で取り付きへ到着。
手が熱くなるほどのロングな懸垂下降。ちょうど良いおさらいになりました。
炎天下でちょっとがんばったご褒美に石水渓の清らかな流れに脚を浸しながら昼ごはん。さっきまでの岩盤浴状態が嘘のように涼しい。
初めてのアブミ体験もできたし(源次郎では使わないけど)、訓練としての成果はあった(と思う)し、途中敗退ながらも少しの満足感を得ながら帰路についた。しかし、次回は完登しますよ。